トランクルームの広さの決め方|何畳かではなく、置き方から決める

トランクルームの広さの決め方 何畳かではなく置き方から決める あずけるラボ トランクルーム

「2畳あれば入りますか」。トランクルームを探していると、たいていここで止まります。

各社の目安表を見ても、書いてあるのは1畳ならワンルームの荷物、2畳なら1LDK、くらいの粗さです。自分の家財がそこに当てはまるのかは分かりません。

前の記事で、荷物一覧と寸法を渡して聞くのが確実だと書きました。今回はその一覧の作り方と、そこから必要な寸法を出す手順です。

面積が足りることと、置けることと、使えることは別

最初に押さえておきたいのがここです。3つは別の話です。

  • 面積が足りる ── 床面積の合計としては収まる
  • 置ける ── その部屋の形に、その家具が実際に納まる
  • 使える ── 必要なときに、必要な物を取り出せる

目安表が答えているのは1つ目だけです。残りの2つは、部屋の形と自分の荷物を突き合わせないと分かりません。

同じ広さでも、形が違えば使い方が変わるどちらも床面積は約3.24平方メートル。上から見た図で、寸法は説明のための例です細長い部屋 90 × 360cmたんす150×8090cm残り10cm横を通れない。奥の荷物を出すには、たんすを動かす正方形に近い部屋 180 × 180cmたんす150×80通路180cm残り100cm人が荷物を持って通れる同じ家具を入れても、左では奥まで行けません。面積が足りることと、置けることと、使えることは別です。
同じ床面積でも、家具を置いたあとに残る空間の使い道が変わります。左は残り10cmで、奥へ行くにはたんすを動かすことになります。

ある事業者は、同じサイズでも縦横比の違う部屋があると案内しています。畳数だけでなく、借りる区画そのものの内寸を見る必要があります。

目安表では分からないこと

  • 同じ畳数でも、細長い部屋と正方形に近い部屋では置ける家具が変わる
  • 柱や梁、扉の開閉部分があると、使える場所が減る
  • 室内に置ける寸法でも、入口や廊下の曲がり角を通れないことがある
  • 箱の上に積めない物があると、上の空間を使い切れない
  • 詰め込めても、奥の荷物を取り出すには手前を全部出すことになる

どれも、面積の計算からは出てきません。目安表が悪いという話ではなく、目安表が答えていない部分を実測で埋める、という話です。

荷物一覧に書く6つ

作るのは表1枚です。品名を並べるだけでは足りません。書くのはこの6つ。

書くことなぜ要るか
梱包後の幅・奥行き・高さ中身ではなく、運ぶときの外寸で決まる
個数積み方の計算に使う
上に物を載せられるか載せられない物があると、上の空間が余る
何段まで積めるか中身の重さと箱の強度で決まる
出し入れの頻度手前に置くか、奥に置くかが決まる
床に直接置くか積めない家具は、先に床面図へ置く

梱包後の寸法、というところが要点です。裸の寸法で測ると、緩衝材とテープのぶんだけ足りなくなります。

段ボールも、120サイズという表示だけでは配置を計算できません。宅配便のサイズ区分は三辺の合計で決まるので、同じ区分でも縦・横・高さの組み合わせは違います。実物の外寸を測ってください。

箱の寸法から、必要な寸法を出す

一覧ができたら、床に置く形に直します。

箱12個を置くのに必要な寸法を出す数字は計算のしかたを示すための例です1 箱を測る50 × 40 × 30cm幅・奥行・高さこれが12個2 何段積めるか確かめる3段まで高さ90cm12個 ÷ 3段 = 床に4個3 床の並べ方を決める幅100cm奥行80cmこの12箱に要るのは 幅100 × 奥行80 × 高さ90cmこれは箱だけの寸法です。取り出すための場所と、ほかの荷物のぶんは、別に足します。
積める段数は箱と中身で変わります。一律に3段と決められるものではありません。

図の例で言うと、幅50・奥行40・高さ30cmの箱が12個。中身の重さと箱の強度から3段積めると確認できたら、床に並ぶのは4個です。2列×2列なら、必要なのは幅100・奥行80・高さ90cm。

積み方そのものはトランクルームの荷物の積み方に書きました。

これは箱だけの寸法です。ここに、積めない家具の床面積と、取り出すための場所を足します。

通路は「何パーセント」では決めない

よくあるのが、床面積の何割を通路に取る、という決め方です。倉庫でも通路率という言い方はしますが、家財の保管にそのまま持ってこられる数字ではありません。

決めるのは割合ではなく、動きです。

  • 取り出したい荷物まで、どの経路で行くか
  • その経路を、荷物を持った状態で通れるか
  • 取り出した物を、いったん置く場所があるか

使える高さも同じです。天井高がそのまま使えるわけではありません。荷物の強度と安定性、自分が安全に持ち上げられる高さ、施設が決めている制限。この3つを満たす範囲までです。

根拠のない「容量の8割まで」のような数字を、新しい目安として持ち込まないほうがいいと思っています。

私ならこう決める

最初から、ぎりぎりか一段大きめかを決めません。先に置き方を作ります。

  1. 荷物一覧に、梱包後の三辺、個数、積み重ねの可否、出し入れの頻度を書く
  2. 候補の区画の内寸、入口の寸法、搬入経路を確認する
  3. 床面図に、大きな家具から置く。そのあとに箱と、取り出すための場所を加える
  4. 自宅の床にテープで候補の寸法を再現して、配置を確かめる

4つ目は手間に見えますが、いちばん効きます。図面の上では入っていても、実際にその四角の中に立ってみると無理だと分かることがあります。

そのうえで、短期で預けて、途中で取り出さず、荷物も増えないなら、配置を確認したうえで小さいほうを選びます。何度も出し入れするなら、あるいは荷物が増える予定があるなら、そのぶんの余裕を取ります。

一段大きい部屋を借りても、形が合わなければ解決しません。余裕が必要な理由を、配置図で確認してから選びたいところです。

内見と問い合わせで確認すること

  • 借りる区画そのものの内寸。表示の畳数ではなく
  • 柱、梁、扉の開き方、天井の高さ
  • 入口の有効な幅と高さ、通路の曲がり角
  • 施設が決めている積載の制限
  • 同じ広さで、形の違う区画があるか

荷物一覧と、大きい物の寸法を書いた紙を持っていくと、話が早く済みます。

現地で見る場所を順番に並べたものは、トランクルームの内見で見る7ヶ所にまとめました。広さが決まった後、契約の前に読んでください。

まとめ

広さは、畳数から選ぶものではなく、置き方から出るものです。

  • 面積が足りることと、置けることと、使えることは別
  • 荷物は梱包後の外寸で測る。何段積めるかは箱と中身で決まる
  • 通路は割合ではなく、動きで決める
  • 部屋は畳数ではなく内寸で見る
  • 迷ったら、床にテープを貼って確かめる

選び方の全体はトランクルームの選び方、引越しに合わせて一時的に借りる場合は引越しとトランクルームの併用にまとめています。

同じ考え方は、引越しのトラックにも当てはまります。荷物が車の枠のどちら側にあるかで、減らす努力が効くかどうかが変わります。それは引越しの見積もりが近いのに高い理由にまとめました。

預ける契約と場所を借りる契約の違いは、トランクルームの契約は二通りあるに分けて書きました。荷物が誰の管理下にあるか、取り出すときに何が起きるかの話です。


※記載の寸法はすべて説明のための例です。区画の条件や積載の制限は施設によって異なります。契約前に、借りる区画の内寸と利用規約をご確認ください。

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