本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます。
引越しの日程を組むとき、最初に決めるのは何でしょうか?
多くの人は業者の予約から入ります。でも、そこから始めると後で動かせなくなります。この記事は、これから引越しの予定を立てる人向けです。結論を先に書くと、最初に確かめるのは自分の都合ではなく、旧居をいつまでに返すのかと、新居にいつから入れるのか。この2つです。
倉庫では、入出庫の日程を同じ考え方で組みます。動かせない締切と、受け入れ先が対応できる日時。この2つを先に押さえて、その間に作業を置いていく。順番を逆にすると、必ずどこかで止まります。
先に確かめるのは、動かせない2つの日
ひとつは、旧居を空にして鍵を返す期限です。もうひとつは、新居の鍵を受け取って荷物を入れられる日時です。この2つの間に、搬出と移動と搬入が入ります。
注意したいのは、この2つが必ずつながっているとは限らないことです。旧居を出る期限のほうが先に来て、新居にはまだ入れない。そういう並びになることがあります。その場合は、荷物を一度どこかに置くことになります。
だから確認の順番は、まず両端の日を押さえる。次に、その間がつながっているかを見る。つながっていなければ、一時保管と仮住まいを手当てする。ここまでが最初の一手です。
「出す日」と「明け渡す日」は、同じ日には置けません
ここは取り違えやすいところです。トラックが来る日と、部屋を返す日は別の日です。
搬出が終わった部屋には、まだやることが残っています。運ばない物が残っていないかの確認、掃除、退去の立ち会い。それが済んで鍵を返します。
そしてこの区間で、電気と水をまだ使います。掃除に水が要りますし、照明が消えている部屋では傷の確認もできません。停止日を搬出日に合わせると、ここで詰みます!
順番を間違えると止まる組み合わせ
自分の予定のどこに依存関係が隠れているか、見えていますか? 日程には順番の縛りがあります。先に確定していないと、後ろが組めない。代表的なものを並べます。
| 先に確定させること | その後に組めること | 逆だとどうなるか |
|---|---|---|
| 新居の鍵の受け取り日時 | 新居への搬入 | 到着しても室内に入れない |
| 建物の搬入可能時間と予約 | 引越便の時間帯 | 車両が来ても作業を始められない |
| 不用品の回収日と搬出方法 | 旧居の明け渡し | 運ばない家具が旧居に残る |
| 荷造りと取り外し作業 | 荷物の搬出 | 作業が止まり、後の予定がずれる |
| 搬出と掃除 | 退去の確認と鍵の返却 | 空室の確認が終わらない |
| 最後に部屋を使う日時 | 旧居の電気と水道の停止 | 掃除や片づけに支障が出る |
| 新居で立ち会える時間 | ガスの開栓の予約 | 搬出の現場にいて立ち会えない |
トランクルームを使う場合も同じです。利用開始日だけでなく、鍵や入室の手段がいつそろうかまで確認してから、搬入を組みます。契約は始まっているのに中に入れない、という日が生まれることがあるからです。
手続きの締め切りは、ばらばらに並んでいます
ライフラインの手続きは、まとめて「1週間前くらい」と考えたくなります。実際は、受付が始まる日も締め切られる日も、手続きごとにばらばらです!
賃貸の解約予告は、国土交通省の賃貸住宅標準契約書では「少なくとも30日前」とされています。ただしこれは標準契約書の例で、すべての契約が同じではありません。自分の契約書に書かれた予告期間と、通知の方法を確認してください。
電気は、ある大手電力会社の案内では、Webからの申し込みを当日から31日前まで受け付けています。ガスは、あるガス会社の案内で1〜2週間前が目安とされています。水道は、東京都水道局が3〜4日前までを案内しています。どれも全国共通ではありません。地域と契約先で変わります。
ガスだけは性質が違います。入居側の開栓には立ち会いが要ります。つまり、自分の体がその場にある必要がある。搬出の現場にいる時間と重ねられません。予約枠を取るときは、自分の移動時間まで含めて考えます。
会社名を出していないのは、将来この分野の広告を扱う可能性があるからです。持ち上げていると見られたくないので、条件だけを書いています。
電気・ガス・水道・ネット回線は、この記事で見たとおり受付の窓がそれぞれ違います。1件ずつ自分で連絡していくと、どれがまだ終わっていないのか分からなくなります。日程を組むだけで手一杯になりそうなら、手続きをまとめて代行するサービスに任せる手もあります。ライフラインの手続きをまとめて代行するサービス(くらしテク)
荷造りの日数は、平均では出せません
「単身なら3日」といった数字をよく見かけますが、荷物の量も、1日に取れる時間も人によって違うので、当てになりません。自分の数字で計算したほうが早いです。
やり方は単純です。まず1箱か2箱、実際に詰めてみて、かかった時間を測ります。残りの箱数をかければ、必要な延べ時間が出ます。それを1日に取れる時間で割る。仮に延べ12時間で、1日2時間しか取れないなら、計算上は6日です。
この数字には、物を選別する時間も、資材の買い出しも、掃除も入っていません。そこは別に見込みます。最初の1箱を詰めると、自分がどれくらい迷う人間かも分かります。それが一番大きい変数です。
私ならこの順番で決めます
- 旧居の明け渡し期限と、新居の鍵の受け取り日時を確認する
- 建物側の作業条件と、引越業者の空きを照合して、搬出日と搬入日を決める
- 解約予告の期限を守って正式に手続きし、退去確認の日時を調整する
- 不用品の回収、取り外し工事、ガスの開栓など、予約が要るものを押さえる
- 搬出までに終わるよう荷造りを割り振り、搬出後の掃除と鍵の返却まで予定に入れる
ただし、これを1つずつ待って進めると期限を逃します。1の条件確認と、2の空き状況の照会は同時に動かします。返事が来るまでの時間は、こちらでは決められないからです。
退去の期限が先に決まっていて、新居への搬入が間に合わない可能性があるなら、その時点で一時保管先を確保します。後から探すと、繁忙期は空きがありません。
荷物を一度預けるやり方については引越しとトランクルームの併用に書きました。見積もりの金額がどう決まるかは引越しの見積もりが近いのに高い理由、預け先の見方はトランクルームの選び方にまとめています。
参考にした資料:国土交通省「賃貸住宅標準契約書(平成30年3月版・連帯保証人型)」第11条/東京都水道局「手続きに際して」。電気とガスの日数は、ある大手電力会社とあるガス会社が公開している案内ページの数値です(2026年9月時点)。特定の会社を持ち上げていると見られないよう、社名とリンクは載せていません。

